日本にモータースポーツファンは数多くいますが、NASCARを見ているのはごく少数です。モータースポーツに詳しい人ですら「NASCARはインディカーのコースをスーパーGTみたいな車で走る」という認識しかもっていません。
NASCARの魅力の本質はズバリ、「開催コースの種類の多さ」です。オーバルは平面上で見ればどれも同じに見えますが、長さとバンク角によって全く異なるレース模様となります。だから年間36戦やっても飽きません。半年間NASCARを観戦すれば「クルクル回るだけのオーバルで年間36戦も開催するNASCARはどうかしている」という偏見が無くなるはずです。「ティルケサーキットとティルケっぽいサーキットしかない今のF1に20戦も開催する価値があるのか?」という意見に変わると思います。
日本のモータースポーツファンがNASCARに触れるとカルチャーショックを受けるはずです。日本では到底受け入れられないルールや制度が沢山あるからです。NASCARにはレースの走行距離を超えた延長戦があったりします。オールスター戦やプレーオフもあります。ピット作業も独特です。日本のモタスポファンからすれば全く異質のレースなので、少しでも理解してもらおうとこのコーナーを作りました。