2013年7月20日土曜日

NASCAR観戦入門講座「はじめに」

これから数回に渡ってNASCAR特有の用語説明をしたいと思います。
日本にモータースポーツファンは数多くいますが、NASCARを見ているのはごく少数です。モータースポーツに詳しい人ですら「NASCARはインディカーのコースをスーパーGTみたいな車で走る」という認識しかもっていません。

私が初めてNASCARレースを見たのは日本でエキシビジョンが開催された1996年の鈴鹿です。しかし、日本で数回行われたレースがNASCARの魅力の全てではありませんでした。それに気づいたのは何年も後になってからです。
NASCARの魅力の本質はズバリ、「開催コースの種類の多さ」です。オーバルは平面上で見ればどれも同じに見えますが、長さとバンク角によって全く異なるレース模様となります。だから年間36戦やっても飽きません。半年間NASCARを観戦すれば「クルクル回るだけのオーバルで年間36戦も開催するNASCARはどうかしている」という偏見が無くなるはずです。「ティルケサーキットとティルケっぽいサーキットしかない今のF1に20戦も開催する価値があるのか?」という意見に変わると思います。

日本のモータースポーツファンがNASCARに触れるとカルチャーショックを受けるはずです。日本では到底受け入れられないルールや制度が沢山あるからです。NASCARにはレースの走行距離を超えた延長戦があったりします。オールスター戦やプレーオフもあります。ピット作業も独特です。日本のモタスポファンからすれば全く異質のレースなので、少しでも理解してもらおうとこのコーナーを作りました。